リビングは家族が集まり、食事や会話をする場所です。みんなが気持ちよく過ごせる空間にすれば、家にいる時間も長くなります。
しかし、家族の年齢によって、求められるリビングの様式は変わるので、年月が経つにつれて、リビングのリフォームを考える必要が出てくることがあります。
この記事では、リビングをリフォームする利点や重要性、注意点について紹介します。
リビングの利用目的とリフォームについて
リビングは、いろいろな目的に使用できるスペースです。家族で一緒に食事をするだけでなく、子どもが勉強をしたり、大人が趣味を楽しんだりする空間としても使えます。
また、家の間取りによってはリビングが客間と一緒になる場合もあります。そのため、リビングは住宅の最も良い位置に広く取られる傾向があります。
かつてリビングは、茶の間と呼ばれ、6畳以上の広々としたスペースをキッチンと切り離して設けられた間取りでした。しかし、最近ではキッチンからリビングまでが一体化した造りが流行しています。
またマンションにおいては、リビングの脇に和室があり、襖を開ければ一つの部屋になるような設計も人気があります。近年のリビングにはさまざまな様式があるので、自分に合った構造にリフォームできます。
家族の年齢に応じて、リビングの間取りは変わっていきます。小さな子どもがいる家庭では、フローリングの隣に畳の部屋があると、スリッパを履かずに畳の上で子どもを遊ばせられます。
しかし、子どもが成長するにつれて、畳の部屋は必要なくなるケースもあります。また、リビングとキッチンが独立していると、料理を作る人が孤立してしまうことや、二つの部屋が狭くなつので一つにまとめたいと思う人も多いです。
空間が一つにまとまると家族同士のコミュニケーションを取りやすくなります。リビングをリフォームすることで、家族全員が過ごしやすい空間を作り出せます。
リビングのリフォームとキッチンについて
リビングをリフォームすると、家族が過ごしやすくなるだけではなく、キッチンにとっても良い効果があります。ほとんどの住宅ではリビングとキッチンが隣り合わせになる設計なので、リビングをリフォームすることで余った空間をキッチンに付け足せます。
この場合にはキッチンのリフォームも必要になりますが、隣のキッチンに対してリビングが広すぎるケースでは、キッチンを広げるリフォームをすることで余った空間を活用できます。
また、キッチンの空間が広がれば、対面式のキッチンやカウンター式のキッチンを取り付けることも可能です。小さな子どもがいる家庭なら、子どもの様子を見ながら料理を作れるようになることも利点です。
キッチンを新しくリフォームしたときに、新しいキッチンとこれまでのリビングの雰囲気が合わない可能性があります。
そのような場合には、キッチンの雰囲気に合わせたリビングへとリフォームすることで、全体的に雰囲気を合わせたおしゃれなスペースを作り出せます。
また、内装リフォームを考えている場合は、新しいキッチンに合わせてリビングをリフォームすれば、統一感のあるスペースへと生まれ変わります。
リビングのクロスやフローリングなどを新しくすれば、新築のようなリビングに見えるでしょう。最近では機能性の高いクロスやフローリングなどの建材があるので、汚れやシミ、カビなどを防ぐことも可能です。
また、近年では消臭作用のあるクロスも多いので、ペットを飼っている人にも大人気です。
無垢のフローリングを使ったリフォームの人気も高いため、落ち着いた雰囲気のリビングに仕上げたい人は一度検討してみると良いでしょう。
リビングのリフォームをするときの注意点
家族が集まるリビングを作るには、デザインにも気を配りましょう。以下ではリビングをリフォームするときのデザインに関する注意点について解説します。
明るいスペースにする
暗く寒い場所は人に好まれません。そのためリビングは、明るく暖かいスペースにする必要があります。ただし、明るすぎて騒々しいと、落ち着けないので、白をベースとした色合いの部屋に仕上げると良いでしょう。
また、茶色やオリーブ色などの色を取り入れて、落ち着いた雰囲気を演出するように心がけましょう。リビングをリフォームするときには、色のコーディネートを意識することも大切です。
材料は良いものを選ぶ
床材や壁材は値段が高くなるほど、断熱性や耐久性に優れています。リビングは人が多く集まるので、床や壁の劣化が早いという特徴があります。
そのため、リフォームの値段が高くなる可能性もありますが、最初から良い材料を使うことで、リビングの耐久性を高められるようになります。質の高い材料を使ったリビングにリフォームすれば、長い時間、快適なスペースを保てます。
収納スペースに気を配る
通常の家庭では、寝室にクローゼットを取り付け、リビングにはあまり目立った収納スペースを作らない人が多いようです。しかし、家族が長い時間過ごす場所に収納スペースがないと、物が増えたときに床が散らかってしまいます。
そのため、リビングの壁の一角に大きな棚を取り付けると、収納スペースを考えずに済み、部屋を広く使えるようになります。リビングの空間が余っているときには、収納スペースを作って家族が快適に過ごせるように整えると良いでしょう。
キッチンやリビングのリフォームではどれくらいの金額が必要か
キッチンとリビングのリフォームで必要な金額は、約300万円から400万円程度といわれています。しかし、リフォームで行う作業の内容は各家庭によって違うので、実際に必要になる費用は相場よりも安くなることもあれば、高くなることもあります。
そのため、明確な金額を知りたいという人は、リフォーム会社に要望を伝えて、そのリフォームに必要な費用を見積書に出してもらいましょう。トラブルを避けるためにも、見積もりは口頭ではなく書類にして出してもらうように調整しましょう。
見積書はどのようなリフォームを頼んだのかという証拠にもなるので、追加費用の発生を防ぐ効果もあります。