リフォームすると、キッチンは見違えるほど快適に使えるようになります。普段から不便に感じていた動線や、料理に使う道具が納まらない収納スペース、調理する空間の狭さなど、リフォームではキッチンの不満を解決できます。
この記事では、キッチンのリフォームのポイントや注意点について紹介します。
キッチンのリフォームと種類について
キッチンのリフォーム工事は、3つの種類に分けられます。それぞれの特色と注意点を見てみましょう。
キッチン設備を新しくするリフォーム
従来のI型から新しいI型へ、L型からL型へなど、キッチン設備だけを新しくする簡単なリフォームです。キッチン設備を新しくするだけでも、利点は多くあります。
たとえば、収納スペースを増やしたい人はスライド式の戸棚に変更すると良いでしょう。また家事の効率を上げたい人は最新式のシステムキッチンに変更することもできます。
さらに、メンテナンスのしやすさを考える人なら、除菌水が使える製品を選ぶと良いでしょう。キッチンを自分の要望に応じてリフォームできます。
リフォームにかかる期間は約2日から4日程度で、IHや食洗器を取り付けたいときには、前もってリフォーム業者に配線のチェックをしてもらうと良いでしょう。
また、キッチンカウンターをきれいに仕上げたい人は、クロスやタイルの内装工事も同時に行うことがおすすめです。
キッチン設備の新調と内装工事を同時に行うリフォーム
キッチン設備と同時に、周辺の内装をリフォームする工事もできます。このリフォームを行うと、キッチンスペースを自分が望んだ通りのデザインに仕上げられます。
キッチン設備と内装の色を揃えることで、部屋全体を新しく生まれ変わらせることが可能です。最新のキッチン設備と取り換えれば、ストレスを解消し、使いやすいキッチンに変更できます。
リフォームにかかる期間は約2日から6日程度で、設備を新しくするだけのリフォームに比べると、工期が長くなります。また、リビングやダイニングの内装も新しくする場合には、施工期間中、生活に不便が伴う可能性もあります。
キッチンの場所を変えるリフォーム
壁付け式から対面式のキッチンへの変更などのように、配置を変えるリフォームになります。配置を変えることで動線が変わるので、家事の効率が上がります。
また、対面式のキッチンに変えれば、小さな子どもの様子を見ながら調理ができたり、アイランド式のキッチンに変えれば、家族や友人と共に料理ができたりするなど、生活が便利になります。
リフォームにかかる期間は約5日程度から、大規模な工事であれば数ヶ月必要です。工期が長いので、工期中の生活で不便に感じることも多くなります。
また、マンションに住んでいる人は、場所の変更が難しい場合があります。前もってリフォーム業者や管理会社と話し合うことをおすすめします。
システムキッチンを導入すると良い理由
新築やリフォームでは、システムキッチンに取り変える人が増えています。
従来のキッチンを使用していた人は、なぜシステムキッチンの人気があるのか、不思議に思う人もいるようです。システムキッチンには、数多くの利点があります。
キッチンがスリムになる
従来型のキッチンは、シンクやコンロなどを別々に作り、現場で組み合わせて完成させます。それぞれのパーツの合わせやすさを考えるので、デザインは後回しになる傾向がありました。
しかし、システムキッチンに取り換えれば、設備が一体化しているので、デザインと使いやすさを兼ね備えて、スリムに見せられます。
デザインが豊富にある
システムキッチンはカラーや形状の自由があるので、デザインの選択肢が豊富にあります。部屋の内装や家具のイメージに応じて、キッチンをオーダーメイドできます。
また、見た目だけではなく使いやすさも兼ね備えていて、毎日の料理や後片付け、メンテナンスが簡単にできる機能が備わっている製品が多いです。
デザインを重視する人にも、使いやすさを重視する人にもおすすめのキッチンです。
高機能で使いやすい
システムキッチンはカラーや材質だけではなく、どのような設備を取り付けるかを選ぶこともできます。クッキングヒーターや食洗器、乾燥機など、最新の設備を取り入れることで、使いやすいキッチンに仕上げることが可能です。
たとえば、汚れやすいレンジフードや水回りに、メンテナンスが簡単にできる設備を取り付ければ、清掃にかかる時間を短縮できます。
メンテナンスがしやすい
システムキッチンは、オーダーメイドすると掃除がしやすく調整できることが利点です。近年では撥水加工や撥油加工が施された材料でつくられたキッチンも多く、汚れにくいというメリットがあります。
メンテナンスが簡単になると、揚げ物や炒め物のように油を使う料理も作りやすくなります。
収納スペースが増える
システムキッチンにリフォームする利点は、デザイン面だけではありません。システムキッチンは、有効活用できない空間を減らして、大量の収納ができるように設計されています。
さらに、料理で使用する道具をわずかな動きで取り出せるように、使いやすく工夫されています。収納スペースと使いやすさを兼ね備えているのが、システムキッチンを取り付ける利点です。
新しいキッチンにリフォームするときの注意点
キッチンをリフォームする利点について紹介してきましたが、作業するときの注意点も理解しておきましょう。
大きさに注意する
作業しやすいキッチンを実現するには、横幅が広すぎるタイプのものを採用しないように注意しましょう。使いやすいキッチンに仕上げるためには、コンロや水まわりなどで約120センチから180センチ程度の距離を取ることを意識しましょう。
また、天板の高さも作業性に影響します。身長が155センチの成人であれば約79センチから84センチ程度、身長が160センチの成人であれば約82センチから86センチ程度が使いやすいキッチンの高さなので、参考にしてください。
一部分の変更ができない
最新のキッチンは天板まで一体化しているので、従来のキッチンのように部分的な交換ができません。そのため、何かの部品を交換するときには、大規模な作業になるので注意が必要です。