マンションリフォームの水回りは費用がネック?安く抑えるコツとは

毎日使っていると水回りの設備が傷んできていることが気になりませんか。

キッチンや浴室など、清潔さを維持したい水回りですが
どうしても経年劣化は進行しやすい場所です。

しかし、いざリフォームをと思っても費用がネックとなります。

そこで、この記事ではマンションにおける水回りのリフォームの費用を中心に解説します。

 

マンションにおける水回りのリフォームの考え方は2種類

マンションにおける水回りのリフォームをご検討の場合には
2つの考え方があることを知っておきましょう。

まず1つ目は「一部の設備修理程度のリフォーム」です。

使いにくくなったガスコンロやビルトインコンロを交換したり
水回りの劣化した蛇口やホースなどを入れ替えるなど、一部分の設備修理のリフォームを行う方法があります。

設備全体を入れ替えるわけではないので、リフォーム期間は数日程度が一般的で、費用も割安です。

ただし、使っている設備があまりに古い場合にはメーカー側の部品供給が終了していることもあるので
事前に確認を行い修理が可能か否か確認を行うことがおすすめです。

2つ目は「設備の入れ替え」です。

システムキッチンを丸ごと交換したり、新しい便器へと入れ替えたりと設備を丸ごと入れ替える方法もあります。
古くなった和式便所を最新洋式トイレへ入れ替える、などもよくあるリフォーム工事ですね。

設備の入れ替えは使いやすさが一気に向上しますが、入れ替える設備の大きさなどによっては
電気工事や排水管工事を要する場合もあります。

 

費用優先か、便利さ優先かじっくり考えよう

マンションの水回りのリフォームを行う際にはどうしても費用が気になりますが
一方で細かい修理程度のリフォームを重ねていてもいずれは大きな劣化に発展し
やっぱり設備入れ替えを要するリフォームを行うケースもあります。

一方で設備ごとに入れ替えを行うリフォームは、マンションの場合許可を求め
許される範囲でのみ工事を行います。最新設備への入れ替えができると費用はかかりますが
使い勝手は便利になることが魅力的ですね。

リフォームを決める際には費用と便利さという、相反する問題をしっかりと検討する必要があります。

 

マンションの水回り設備における劣化の目安は?

マンションをご購入する方法には新築・中古の2つの方法がありますが
どちらの場合であっても水回りの設備は経年劣化があります。

経年劣化の目安は、築年数約10年程度を超えると目立つようになり
約15年程度を超えると故障が起きやすくなります。

定期的なメンテナンスで部品の交換などを行っておくことで劣化による故障は防ぎやすくなりますが
目に見えない配管系の故障は防ぎにくいため、早めにリフォームを検討されることがおすすめです。

中古マンションを購入される場合には、築年数を確認されることは基本ですが
水回りの設備に関しては途中で修繕や入れ替えを行っている場合があります。

購入の際には水回りの設備の状態について
不動産会社や管理会社側に確認を行うようにしましょう。

 

マンションの水回りをリフォームする場合の費用目安

マンションにおける水回り設備をリフォームする場合には
どの程度の費用を想定しておくべきでしょうか。

基本の水回りは4か所あります。
「トイレ・キッチン・浴室・洗面台」です。

築年数の経過によりこの4つの全てをリフォームする場合には
相場として約200万円程度が平均的な費用でしょう。

各設備を標準的なグレードにした場合の目安なので
ハイグレードにしたり、壁に複雑な工事を要する場合には別途工事費用が加算されます。

また、マンションは一般的な戸建住宅とは異なり、浴室の大きさは制限がかかりやすくなっています。
これは構造上の問題で、浴室の間取りを変更したり拡張したりしにくいのです。

そのため、ユニットバスの交換程度に留めることが多く、費用を安く抑えることも可能です。
では個別に費用相場を紹介していきましょう。

 

キッチンの費用相場

マンションのキッチンのリフォーム費用相場は
システムキッチンの入れ替えを想定すると約70万円程度~約100万円程度が相場です。

キッチンの動線を変更したい、などの要望で拡張や間取りの変更を行う場合には
別途費用が約50万円以上は上乗せになることが多いでしょう。

 

浴室の費用相場

浴室は先に少し触れましたが、間取りの変更はマンションの構造上行いにくく
ユニットバスの交換やバスルーム機能の追加が一般的な工事内容です。

そのため、一般住宅よりは安く約50万円程度~約100万円程度で収まることが多いでしょう。

 

トイレの費用相場

トイレは水回り設備の中でもリフォームしやすく、費用もお手軽です。
最新の便器への交換も約30万円前後あればできることが多く
介護向けに手すりなどを付けてもそこまで高額の費用には至りません。

 

洗面台の交換

システムキッチンやユニットバスと同様で、洗面台も1つの機能だけを入れ替えるのではなく
丸ごと入れ替えることが基本です。

洗面台の費用相場は約20万円程度~約60万円程度が費用相場ですが
マンションの場合大型の洗面台の設置は間取りの大きさ上難しい場合も多く
結果として割安に収まりやすい設備でしょう。

 

マンションの水回りリフォームは大家さんにもおすすめ

水回りの4か所(トイレ・キッチン・浴室・洗面台)は生活に欠かせない設備であり
毎日家族が繰り返し使う場所です。つまり、劣化も早い場所ですね。

現在都心部ではマンションは高騰傾向にありますが
少し離れた都市部や地方都市ではマンションに空室が目立つこともあります。

そんな時に大家さんや管理会社の方にお勧めしたいのは水回りのリフォームです。

マンションをより多く稼働させたい、適切に中古マンションを売却したいとご検討の場合には
水回りを綺麗にリフォームし、暮らしやすさをアピールすることがおすすめです。

水回りのリフォームは費用がネックとなるものですが
大家さんの方が使える補助金制度もあります。

補助金を活用すれば費用を抑えることができるので、是非ご検討ください。

その他の気になる補修と合わせて行うことで、中古マンションの価値もアップします。
特に価格も魅力的なリノベーションマンションは全国的に人気がアップしているので
水回りを整えてマンションの稼働率を挙げたり収益化を目指してみることもおすすめです。

 

まとめ

この記事ではマンションにおける水回りのリフォームに焦点を当てて解説しました。

リフォームの際のヒントにぜひご活用ください。
水回りは最新設備にすることで、省エネが出来たり使いやすくなったりとメリットがたくさんあります。

適切な時期のリフォームは故障を避けることもできるので、ぜひお早めにご検討ください。