クロスの張り替えリフォームを検討している人は、単価の相場や工事の費用が気になります。
大体の相場はチラシやウェブサイトで調べることは出来ますが、リフォーム業者に相談した際に、提示された価格が壁紙の張替え相場と同じなのか高いのかが良くわからない場合もあります。
この記事では、いくらぐらいの金額でクロスの張り替えができるのか、張り替えにかかる費用を抑える方法について紹介しています。
壁紙の張り替えでかかる費用の相場について
壁紙の張り替えの単価を調べるときには、単価の基準がメートルなのか平米なのかを注意しましょう。
一般的にクロスは幅0.9平方メートルの筒状で販売されています。
0.9平方メートル間隔でクロスを張っていくと、1メートル当たりの単価は約1,000円から1,200円になります。
平米単価で値段を決めるときには、クロスの幅が0.9メートルなので、長さ1メートルのクロスを張ると、0.9平方メートルになります。
クロスを張る材料も加算されるので、平米単価で出した方がメートル単価の値段よりも高くなり、1平方メートル当たりの単価は約1,200円から1,400円になります。
またクロスの質によっても値段が異なり、量産型のクロスと一般的なクロスでは単価が違います。
量産型のクロスとは、どこでも見たことのある柄でシンプルな壁紙です。
量産型のクロスは、1メートル当たり約650円から850円、1平方メートル当たり約800円から1,100円ほどが相場になります。
一方で、一般的なクロスとは、量産型のクロスよりも選べるデザインが大量にあり機能性にも優れています。
部屋の家具や雰囲気に合わせて壁紙選びをするときには、一般的なクロスを選択する人が多いですが、一般的なクロスになると1メートル当たり750円から1,200円ほどかかり、1平方メートル当たりだと950円から1,500円ほどの価格になります。
このようにクロスの張り替えの値段は、張る面積だけではなく使う材料によっても変わります。
クロスの張り替えでかかる単価を確認する
クロスの張り替えをリフォーム会社に相談したときと、ネット上で価格を調べたときには、たとえ同じクロスを選択しても、単価が異なることがあります。
例えば住宅メーカーや大手のリフォーム会社は、自社たちで施工する機会は少なく、クロスの張り替え作業を下請け業者に依頼するのが普通です。
下請け業者に仕事を回す際には、その業者の工事費用だけではなく、リフォーム会社の紹介料も加算してクロスの張り替えの金額を決めます。
大手のリフォーム会社を頼むと、紹介料が含まれるため張り替えにかかる費用も増えますが、自分で張り替え業者を探すと時間がかかるので、探す手間を省きたい人は多少高い費用であっても、大手のリフォーム会社に依頼した方が良いでしょう。
クロスの張り替えの金額は、クロスの機能やデザインの選び方によっても変わります。
ネット上で見つけた会社の金額がほかの会社よりも高いと思っても、使用するクロスのグレードが違うのかもしれません。
特殊な柄やデザインの壁紙を使えば、当然張り替えの単価は高くなります。
また、汚れが付きにくいクロスや汚れが落ちやすいクロスもあるので、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
張り替えたあとに普段のメンテナンスにかかるコストも含めて、どのような機能でどのような種類の壁紙を使うのかを確認することをおすすめします。
チラシや広告を見ると、クロスの張り替えにかかる費用が安めに書かれていることが多いですが、実際には追加の費用が加算されることもあるので注意が必要です。
クロスを張り替えるときには、施工にかかる費用だけでなく、養生をするときの費用、廃材を処分する費用やパテで下地を作る費用、交通費なども加算されます。
リフォーム会社に見積を出されたときには、材料費や施工にかかる費用だけでなく、諸経費もプラスされた値段か、それとも追加料金が発生するのかをよく確認しておきましょう。
クロスの張り替えにかかる費用を安くするポイントと注意点
クロスの張り替えには相場がありますが、単価を抑えるためには紹介業者を介さずに、直接施工業者に頼むと紹介料がかからないので、全体的なコストを抑えられます。
しかし自分で施工業者を探すときには、これまでの施工事例や口コミなどを調べておきましょう。
ほかよりも単価が安い業者だからといって、調査せずに契約するのは避けましょう。経験が無く評判も良くない施工業者に依頼すると、張り替えたあとに壁紙に問題が起きるかもしれません。
張り替えたばかりなのに、補修が必要になったり、汚れにくいクロスのはずなのに汚れやすくなることもあります。
あとから補修費用がかかると、思っていたよりも費用が高額になるので注意が必要です。
施行業者にクロスの張り替えの見積もりを依頼するときには、複数の会社から見積もりを出してもらうとかかる費用を比較できます。
その際には見積もりの金額だけでなく、クロスのグレードや張り替えたあとの維持費なども検討してください。
なお施工業者の経験が少ないと、見積書に記載された費用のほかに別途で費用が追加されるケースもあるので、前もって業者の実績や経験をチェックしておくと安心できます。
クロスの張り替えで必要な時間の目安について
張り替えを依頼する施工業者を決めるときの目安では、リフォームにかかる作業の時間も知っておくようにしましょう。
クロスを張り替えるのにかかった時間は、全体的な費用にも関係します。
作業時間の目安として、12畳くらいの部屋であれば、1日から2日くらいで張り替え作業は終了します。
4LDKくらいの部屋であれば、1週間から10日くらいの期間が必要です。
なおこの時間は、依頼主が住宅に住みながらリフォームするのではなく、家の中に誰もいないことを想定して割り出されています。
もし依頼主の家族が実際に家に住んでいる状態でクロスの張り替えをするときには、家具を移動したり、汚したくない場所には養生をしたり、作業スペースを整理する必要が出るので、さらに2日から3日の日数を加算して考えておいた方が良いでしょう。
なお施工業者に見積もりを依頼するときにも、住宅に住みながらクロスの張り替えができるのか、家具を移動させる必要があるのか、養生をする必要があるかなどを細かく確認して見積もりを出してもらいましょう。