キッチンのリフォームをするときのポイントと注意点について

料理を作る場所であるキッチンは、火や水を使用するため、熱や湿気が原因で壊れやすい場所です。また長く使っている間に、家族の生活様式にも変化があり、調理の内容や食事をする時間、食器や食材の保管スペースなども変化が生じます。

そこでキッチンをリフォームして、今よりも使い勝手を良くすると、調理や片付けも便利になります。

毎日の調理が楽しくなるので、リフォームすることをおすすめします。この記事では、キッチンのリフォームを考えるときのポイントや注意点についてお伝えしています。

 

家で暮らしながらリフォームをすると良い理由

キッチンのリフォームをしながら、自宅で引き続き暮らすことは可能です。

リフォームする前は、作業中にキッチンが使えないのではないか、作業スタッフが出入りすると調理が不便ではないかと不安になりますが、家に住みながらキッチンのリフォームを行う人がほとんどです。

家で暮らしながらリフォームをすると、自分の望んだ通りに工事が行われているか進み具合を確認できます。また、防犯面を考えても、リフォーム中は家にいたほうが良いでしょう。

作業中は自宅に不特定多数の人が出入りするので、トラブルが起きるかもしれません。リフォームをしている間家にいないと、自宅がどうなっているか不安になるため、作業を隣で見ていた方が安心できます。

 

リフォーム作業の流れとかかる時間について

リフォーム中は、人が家に出入りして、生活のスペースも限られるので、工事にかかる時間が気になるところです。リフォームでは工事の内容によって時間が異なります。

 

キッチンだけを新しくするケース

キッチンだけを交換するリフォームならば、短い時間で終わります。作業の流れは、まず物を動かすときに周辺の壁や床に傷が付かないように、養生をします。

養生シートを敷いたら既存のキッチンを解体し、給水管やガス管を取り外してから、新しいキッチンを設置するために組み立てをして固定します。

それから給水管やガス管などを繋げて、壁紙を張り替えれば終了です。作業にかかる時間の目安は、2日から3日程度で、早ければ当日のうちに終了します。

 

キッチンを新しくして場所も変えるケース

キッチンを交換するだけではなく、配置場所も変えるリフォームでは、キッチン単体の交換よりも大規模な作業になります。養生をしてから、既存のキッチンを解体して、撤去し、新しいキッチンを組み立てるところはキッチンだけを新しくするケースと同じです。

しかし場所を変えるリフォームでは、水道管やガス管を取り外すだけではなく、位置を調整する必要が生じます。そのためリフォームで行う作業工程が多くなり、料金も高くなります。リフォームの目安は10日から1ヶ月程度です。

 

リフォームを円滑に行うポイント

リフォーム中でも家を離れる必要はないとはいえ、キッチンを使えないのは不便です。前もって準備しておくことで工期が短くなるなら、生活に出る支障も少なくなります。

 

前もってキッチンを整理しておく

古いキッチンを取り外す前に、周辺の整理も行わなければならないので、前もって整理整頓しておくとリフォーム業者の作業がはかどります。

リフォームのときにキッチン周辺に物が散らばっていると、片付けをしなければならないので、工期が長引くおそれがあります。また、台所を他人に見られるのは、あまり良い気分ではありません。

リフォーム業者に気を遣わせないように、周辺の食器や調理道具は作業とは関係ない所に移しておくと良いでしょう。またこの機会に普段使用しないキッチン周辺の道具を処分することもできます。

キッチンを運び入れるスペースを取り分けて、移動しやすいように整えれば、作業がはかどります。

 

リフォームに適した時期に工事をする

リフォームには適した時期があり、その期間に合わせると作業がはかどります。一般的に気候が安定している4月から5月、9月から10月がリフォームに適した時期といわれています。

なお6月は毎日雨が降り、冬には雪が降るなど、天気が安定しない時期にリフォームを行うと、作業効率が下がり長引く可能性があります。

また、リフォームを行うときには、ドアや窓を開けっ放しにして、室内のエアコンが効きにくくなるため、真夏や真冬のリフォームはおすすめできません。

工事にかかる時間を短くし、料金をなるべく抑えたいときには、リフォームに合った時期を選ぶと良いでしょう。

 

作業の方法や使う材料を考える

リフォームを始める前、リフォーム業者と工事の方法や使う材料について打ち合わせする段階で、場合によっては工期を短くできるかもしれません。

なるべくリフォームの期間を短くしたいときには、リフォーム業者に前もって伝えておきましょう。工期を短くする方法や適した材料を選んでくれるので、ある程度の短縮ができるかもしれません。

暮らしながらリフォームをするときに注意すること

家に住みながらリフォームをするときには注意すべきポイントがあります。

近所の人に話しておく

リフォームすることを前もって近所の人に伝えておくことは重要です。なぜなら、リフォーム中に大きな音が出るかもしれず、近所の部屋まで振動が伝わる可能性があるからです。

また塗料のニオイがしたり、ホコリが舞ったりするおそれもあるため、前もって挨拶しておくと良いでしょう。リフォーム業者によっては、近所の人に連絡してくれる場合もありますが、やはり自分で挨拶に回れば誠実さが伝わります。

いつから工事が始まり、どれほど続き、いつ終わるかをきちんと伝えておくと近所の人も安心します。

リフォーム中の料理について決めておく

キッチンを新しくするときには、キッチンが使えないので、その間の食事をどうするか決めておく必要があります。

工事の期間が短ければ、外食や出前で済ませることも可能ですが、工事が長引くときには、電子レンジやカセットコンロ、ホットプレートを別の部屋に移しておき、調理済みの食品を購入して温めれば、外食するよりもバランスの良い食事を取れます。

注意するポイントは、キッチンをリフォームしているときには、シンクが使えないので、できるだけ洗い物を出さないように工夫することです。自宅で食事を取る場合には、紙コップや割りばしなどを使用して、使い終わったらゴミ箱に捨てると便利です。