ー住宅リフォームの注意点とリフォーム作業の流れについてー

住宅のリフォームを考えている人は、予算や時間をかけてしっかりと工事を行いたいと思うものです。リフォームを成功させるためには、リフォームの流れを知って、注意点も覚えておくことが大切です。

この記事では、工事のポイントや、リフォームの流れを紹介します。

現在の住宅への不満や改善点を話し合う

リフォームの流れでまず行うのは、今の住まいで改善したいと思っていることを家族で話し合うことです。キッチンが使いにくい、部屋が狭いといった間取りや内装の問題だけではなく、夏は暑くて冬が寒いなど、断熱や構造の問題も話し合えます。

ポイントは家族全員を対象として意見を聞くという点です。リフォームが終わってから、満足できるようにみんなで話し合うことが大切です。話し合うときには、将来の生活サイクルが変わる可能性を考えましょう。5年後、10年後のことを考えたら、バリアフリー化する可能性もあり、二世帯住宅に改築するかもしれません。

家族の希望を具体的にする

リフォームの流れで次に行うのが、希望を具体的にするために情報を集める作業です。情報を集めるときには、雑誌や本、インターネットに載せられているリフォームの施工事例などを参考にして、イメージを膨らませられます。

導入する設備で迷っているときには、住宅メーカーやリフォーム会社のモデルハウスを見に行って、実際に触って使い心地をチェックすると良いでしょう。

リフォームする場所の流れと注意点

キッチンのリフォームで必要な費用は約100万円から200万円程度です。キッチンはIHかガスにするかや、コンロの数などを考えます。また食器洗い機の導入なども検討できます。キッチンの高さは、頻繁に使用する人の身長に合わせて注文すると良いでしょう。

キッチンのリフォームの流れは、既存キッチンを解体して撤去したあとに、床の下地を補修して給排水の工事を行います。最後に新しいキッチンを取り付けて調整すると合計で約6日間程度かかります。

 

浴室のリフォームでかかる費用は約80万円から120万円程度です。壁や床の素材によって、水はけやメンテナンスの方法が変わってきます。高齢者がいる家庭では、安全性を考えて手すりや、ヒートショック対策の暖房乾燥機を取り付けることもできます。

浴室のリフォームの流れは、浴槽だけを変える工事や、バスタブだけを交換する作業であれば約1日程度で終わりますが、ユニットバス全体を交換するときには、既存のユニットバスを解体して、新しいユニットバスやドアを取り付けてから、水道や電気の工事、内装工事を行います。場合によっては手すりや暖房乾燥機なども設置します。合計で約4日ほどかかります。

 

トイレをリフォームするときには、約30万円から40万円程度を準備しておきましょう。トイレの内装も一緒に変えるときには、約100万円程度を準備しておくと良いでしょう。

においがこもらないように、換気扇を取り付けたり、防臭効果の高いクロスに変えたりすることもできます。

トイレのリフォームの流れは、アジャスターで調整できるトイレであれば、配管工事が必要なく短い時間で済みますが、配管工事が必要なときには、配管や内装の工事を行うので、約3日から5日程度の工期が必要です。

 

リビングをリフォームするときは、約100万円から150万円程度が相場です。リビングをできるだけ広く使用できるように、間仕切りや収納は最小限に抑えましょう。

家具の置き方でコンセントの位置も変わってくるので、使いやすいレイアウトに変えることが大切です。フローリングの張り替えには約3日程度、クロスの張り替えには約2日程度かかります。

リフォームを行う業者を探す

リフォームの流れで次のステップは、リフォーム業者を探すことです。現地調査や見積もりを出すまでは無料で行う業者が多いので、見積もりだけでも依頼すると良いでしょう。

リフォーム業者といっても、クロスを張り替える工事と、部屋を増築する工事では規模が異なります。ポイントは自分が希望するリフォームに対応した業者を見つけることです。

住宅メーカーはあらゆる構造の住宅に対応できます。住宅メーカーは、設計者と施工スタッフの役割が分かれているので、リフォームにかかる費用が高くなり、工事も複雑になりがちですが、増築や二世帯住宅への改築などを安心して任せられます。モデルハウスやショールームが配備されていることも強みです。

一方で地元の工務店にリフォームを頼めば、金額を安く抑えられます。工務店に安心して任せられるのは、内装や外壁を新しくしたり、ユニットバスなどの設備を交換したりする部分的なリフォームです。工務店に依頼すると値段が安く、工期も短いというメリットがありますが、間取りを変更したり、二世帯住宅にしたりする大がかりなリフォームに対応できる工務店は少ないでしょう。

リフォームを行う業者と契約する

リフォーム業者に現地調査をしてもらい、見積書を受け取って納得できたら、次の流れは契約です。

注意点として見積書の金額だけで決めないことが重要です。新しく導入する設備や機器、工事の範囲は間違っていないか、担当者の態度は信頼できるかを見極めましょう。

また新築工事とは違い、リフォームをしたあとに、保証をしなければならないという義務はありません。そのため、アフターサービスを行うリフォーム業者に頼むと、手抜き工事をされにくく、問題があったときでも安心できます。リフォーム業者がアフターサービスに対応してくれないときには、保証期間内に、補修請求を行った証拠が残るように文書を残しておきましょう。

リフォーム工事を始める

リフォームの流れも終盤に差し掛かり、工事を始める段階に来ました。

リフォームをするときに、増築する箇所があれば、建築確認の申請をしなければなりません。建築確認とは、設計図書の内容が法律に違反していないかをチェックする作業で、アレルギー対策や防火対策などを検査するので、工事に入る前に行われます。

もしリフォームの補助金や助成金を受け取りたいなら、自治体に申請するときに、証明書や図面を求められるので、前もってリフォーム業者と話し合いましょう。リフォームの工事が終了したら、お客さまに引き渡して完了します。