住宅のリフォームをするときに思い浮かべるのが、キッチンや浴室の工事でしょう。実際に水回りはリフォームで人気がある場所です。
しかし、リフォームする場所として大切なのが玄関です。特に、玄関のドアを新しくすると、安全性が高まるだけではなく、建物の顔になるので、お客さんが抱くイメージが変わります。
玄関のドアが古く色あせていると、家全体に暗い印象を与えますし、旧式のドアを使用していると、泥棒に入られる危険性が高まります。この記事では、玄関のリフォームをするときのポイントについて紹介しています。
玄関ドアをリフォームするとデザインが変わる
玄関のドアをリフォームすることで、家のデザイン性が高まります。多くの家庭では、家族の全員が毎日のように出かけることも多いです。
玄関はそのままでも、ドアのみを新しくするだけで、全体のイメージが変わります。お洒落な玄関のドアを見れば、テンションも上がり早く出かけたくなります。家族だけではなく、通行人にもお洒落なドアは魅力的です。玄関回りに限らず、建物の全体的なデザイン性を高める点で、玄関のドアには大きな役割があります。
近年では玄関ドアのデザインが豊富なので、自分の家に合ったドアを選んで、建物のデザイン性を高めていきましょう。
防犯面を考えてリフォームする
昔の玄関ドアには鍵穴が1つしか付いていないので、泥棒に簡単に開けられてしまうという悩みがありましたが、近年の玄関ドアは、ピッキングが難しい鍵を使用しているため、泥棒が侵入しづらい効果があります。
また、玄関ドア用のリモコンやカードキーが付属している製品もあり、鍵をささずとも近づけるだけで開け閉めが容易にできます。仮に両手に荷物を持っている状態でも、リモコンを持っていれば玄関ドアのスイッチを押すだけで、ドアを開けられるので便利です。
玄関ドアのメーカーは日々新しい製品を提供するので、これまでのスタンダードだった鍵穴がなくなる時代も来るかもしれません。鍵で開けるという概念がなくなると、ピッキングを予防できるので、防犯性が高くなります。旧式のドアを使用している家庭では、家の安全性を高めるためにも早い段階でリフォームすると良いでしょう。
玄関ドアをリフォームすると部屋の温度の調節が簡単
玄関ドアによっては、各部屋へ空気の通りを高めた製品や、断熱性に優れた製品もあります。一例として、夏に部屋のなかに風を通すために、玄関ドアを開けたままにする人もいます。
しかし、これは安全ではありませんし、蚊やハエなどの虫が侵入する恐れもあります。近年の玄関ドアは、鍵を掛けていても、風を家のなかに通すつくりの製品もあります。
一方で、冬になると玄関ドアから冷たい風が入ると感じる家庭もありますが、断熱性が高いドアにリフォームすれば、暖かい冬を過ごすことが可能になります。土地によってリフォームするドアの様式を考えなければなりませんが、近年では多機能のドアも登場しているので、リフォームを考えている人は色々な製品を調べてみると良いでしょう。
採光性も考えてリフォームする
玄関が薄暗くてお客さんが抱くイメージが良くない、という住宅も存在します。玄関ドアは頑丈さを意識するあまり、光を通さない構造の製品が多いので、ドア以外で光が入らなければ、玄関は薄暗くなります。
近年では、採光性を考慮した玄関ドアが増えているので、ドアを新しくするだけで玄関が明るく見えます。始めて訪れた家の玄関ドアに光が入る構造であれば、玄関が明るくなるので、家に入ったときの印象も良くなります。
玄関リフォームのポイントは収納スペース
玄関をリフォームするときに重視するのは、使い勝手の良さ、清潔感、デザインなどですが、機能的で使いやすい収納スペースを施工することも重要です。玄関に収納するもののなかには靴や傘などがあり、使用する頻度や大きさなどで分けて収納すると良いでしょう。
また、玄関に置いてあると暮らしやすくなるアイテムには、ベビーカーや、外出用の車イス、子ども用のおもちゃ、レインコートなどが挙げられます。さらに、スリッパや靴磨きクリームなどの道具、靴ベラ、宅配用の印鑑なども玄関にあると便利です。
そして、外出するときに鍵を持って出られるように、玄関に鍵を置いている家庭も多いことでしょう。さらに、メモ帳やハンカチやマスクなども置いてあると便利です。小物を収納するだけではなく、花や絵などを玄関に飾っておけば、心も和みます。
家族の人数や生活スタイルによって、収納するアイテムの量や、収納スペースに違いが出ます。どのような収納スペースを作るか計画するときには、玄関に収納するアイテムの数や、大きさも考えてリストに含めると良いでしょう。
玄関の床をリフォームするときのポイント
玄関の床は汚れやすい部分です。部屋の内装との平衡を取って考えることが大切ですが、床を汚れが目立たないような素材やカラーにすると安心できます。
玄関の床で人気があるのは、タイルやコンクリート、モルタルなどです。玄関の床をは雨で濡れたり、土や泥で汚れた靴が入り込む場所なので、汚れにくく、滑りにくい頑丈な素材を選んで、メンテナンスしやすい床にすると良いでしょう。
子どもが小さいうちは、どうしても泥が床に付くものですが、ブラックの素材であれば、泥を拭き取っても、乾いたあとに残った泥が目立つケースもあります。もし汚れを目立たせたくないときには、ベージュ系のタイルなどにリフォームすると良いでしょう。
小さな子どももおらず、毎日メンテナンスする時間があり、泥汚れを持ち込まない生活スタイルの家庭では、大理石や大理石調の塩ビタイルなどを使用すると、高級感が溢れるスペースに仕上がります。
マンションの玄関は、戸建て住宅ほど外の汚れが家のなかに持ち込まれる不安もないですが、汚れが気にならないときには、ホワイトベースの艶のある素材を使用すれば、広々としてホテルのような雰囲気を醸し出します。
また、床に使用するタイルを選ぶときには、タイルの大きさは小さいほど目地が滑り止めになりますが、掃除しにくいことが難点です。滑りにくさとメンテナンスのバランスを考えると、20センチ角や30センチ角の大きさのタイルを床に貼ると良いでしょう。