ーリフォームでウッドデッキを設置する際の重要ポイントを紹介ー

お庭を快適なアウトドアスペースに変えるために、ウッドデッキを設置する方法があります。

ただし、取り付ける際のコストや、天然の木材と合成材料の耐久性の違いなど、気になることが多いでしょう。

今回は、リフォームでのウッドデッキの選び方や、かかる費用についてご紹介します。

 

天然木材と人工木材、どちらがおすすめ?

ウッドデッキの費用は、選ぶ木材の種類やデザイン、設置する場所によって大きく異なります。また、木材の種類に応じて、必要なメンテナンスの頻度が変わるため、長期的な維持費に影響する可能性が高いです。

ウッドデッキの建材として、天然の木材と合成樹脂製の人工木が主に使用されます。それぞれの木材の特徴や、コストについて詳しく解説します。

天然木材を使用したウッドデッキの特徴

天然木材の特徴は、その自然な見た目と、時間が経つにつれて増す風合いです。

ただし、天然木材は時間の経過と共に反ることや色が変わることがあり、修理が必要になる場合があります。

さらに、シロアリ対策や定期的な塗り直しも必要で、コストと時間がかかります。

天然木材を使ったウッドデッキの設置を考える際、たとえばヒノキを選んだ場合には1平方メートルあたり約18,000円、ウバ材では約19,000円が設置費用の目安となります。

人工木材を使用したウッドデッキの特徴

樹脂製の人工木材から作られるウッドデッキは、木粉と樹脂を混合して高温と高圧で形成されていますが、見た目は天然木材に似ています。

人口木材は、表面の変形や歪みのリスクは極めて低いです。また、色褪せも少なく、設置後はほとんどメンテナンスが不要というメリットがあります。主要成分が樹脂であるため、シロアリによる損害や腐敗の心配が少なく、雨の多い屋外環境でも優れた耐久性を発揮します。

ただし、夏場は熱を吸収しやすいことと、衝撃には多少弱いという点がデメリットといえるでしょう。

 

天然木材を使ったウッドデッキの設置について

ウッドデッキには、パインや杉、ヒノキなどの天然木材が多く使われます。このような木材は庭のフェンスにも使われますが、経年による劣化や腐敗、シロアリ被害といった問題が発生することがあります。

天然木を使用したウッドデッキは、定期的にメンテナンスを行っても、10年ほど経てば見た目が老朽化するのが一般的です。

しかし、すべての天然木がすぐに劣化するわけではなく、中には30年以上持続する耐久性のある木材もあります。特にハードウッドは、その強度と耐久性から「鉄の木」とも呼ばれ、変形や割れ、腐敗のリスクが低いことが特徴です。

ただし、ハードウッドでも美観を保持するためには、定期的なコーティング剤の塗り直しが必要です。メンテナンスは面倒に感じるかもしれませんが、一般的な天然木よりは頻度が低いと言えます。

「ウッドデッキにはやはり天然木を!」と考える方には、耐久性と美観を兼ね備えたウリン材やイペ材が適しています。

 

ウッドデッキの設置にかかるリフォーム費用

リフォームでウッドデッキを設置するなら、デッキを支える柱の設置が欠かせません。庭がコンクリートで覆われている場合は、柱を直接固定することが可能です。庭が土や砂の状態の場合は、束石と呼ばれる基盤用の石の設置が必要となり、追加で費用がかかります。

多くのリフォーム業者は、ウッドデッキの見積もりに束石の費用を含めて提案しますが、含まれない場合もあるため、契約を結ぶ前にはこの点を確認することが大切です。

束石の設置には、通常1つあたり約1万円の費用がかかります。ウッドデッキを設置すると屋外で過ごす時間が増えるため、プライバシー保護の観点から目隠しフェンスの設置も検討されることがあります。ウッドデッキと一緒にフェンスを設置する場合の費用は、2メートルのフェンスだと10万円ほどかかることが一般的です。

 

ウッドデッキ設置と同時に考えたい外構リフォーム

ウッドデッキを設置するときに一緒に外構リフォームも行うと、そのあとの生活がさらに快適になるでしょう。

ウッドデッキに加え、ガレージや屋根などの住宅外観の改善のリフォームが人気です。リフォーム業者に同時に依頼すると総額でいくらかかるのかがわかるので、見積もりを見てから検討するのも良いでしょう。

木製ガレージのメリットと設置する費用

木材を使用したガレージでは、2階部分をバルコニーとして活用できるものがあります。ウッドデッキを設置するスペースが限られている家庭にとって、木製ガレージはカーポートの良い代替となり、上部をウッドデッキとして利用できます。

木製ガレージに多く使用されるウリン材は、耐久性が高く、金属製のカーポートにも引けをとらないです。ただし、天然木材を使用しているために、時間が経つにつれて色褪せする可能性があります。木材用のコーティング剤を年に1度塗布することで、この色褪せを最小限に抑えられるため、定期的なメンテナンスが必要です。

木製ガレージの設置にかかる費用は、1台用が約160万円、2台用が約250万円とされています。

ウッドデッキへ屋根を追加する際の費用

ウッドデッキは通常、屋外へ設置されるため、気象条件に影響されやすいです。天候に左右されないためには、屋根を追加すると良いでしょう。屋根があると、雨の日でもウッドデッキを使用できます。

しかし、既に設置されているウッドデッキに屋根を加えるのは簡単ではありません。屋根の重みを支えるためには新しい柱が必要となる場合があります。また、ウッドデッキの修理やパーツの交換が必要になることもあるでしょう。

また、あとで屋根を設置したいと思っても、追加することが物理的にできないウッドデッキもあります。そのため、ウッドデッキを設置するときに、同時に屋根の施工をすることがおすすめです。

リフォームでウッドデッキと同時に屋根を設置する費用は、65万円程度が一般的です。

 

まとめ

ウッドデッキのリフォームについて、大切なポイントを解説しました。

選択する木材の種類や、かかる費用を慎重に検討しましょう。フェンスや屋根など、同時に施工することがおすすめです。

ウッドデッキの設置に際して不安がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。